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現像処理/出力処理

※説明画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

HDR/覆い焼き

HDR/覆い焼き
「HDR」/「覆い焼き・焼き込み」は明暗部の明るさを調節する機能です。一枚のRAWデータやJPEG/TIFF画像から明暗部を自動で検出し、それぞれに異なる部分的な露出補正を行うことで、輝度差の大きなシーンでも人間の視覚に近い写真表現が可能になります。
従来の覆い焼き用のマスクや調整レイヤーを作成するフォトレタッチでの作業とは異なり、スライダーで調節できるため、難しいとされていたデジタルでの覆い焼きが誰でも手軽におこなえます。また、「HDR」と「覆い焼き・焼き込み」の特徴は以下の通りです。
HDR/覆い焼き

自動覆い焼き

写真は明るいところと暗いところを同時に表現することは出来なく、明るい部分に露出を合わせると暗い部分は黒くつぶれてしまい、暗い部分に露出を合わせると明るい部分は白トビしてしまいます。しかしながら人間の目はそれぞれの明度を調節し続けながら映像として認識するので、例えば輝度差が大きい風景を眺めた場合でも、適切な明るさで、黒つぶれも白トビもしない状態で記憶されます。覆い焼き・焼き込みはその人間の知覚に近づけた自然な明暗部の補正となります。

自動覆い焼き

HDR

RAWデータに含まれる情報を最大限引き出し、一枚のRAWデータが持つダイナミックレンジを最大限引き出し補正を行います。そのため強く適用すると人間の視覚を超えた白とびや黒つぶれの少ない非現実的な写真表現が可能となります。

HDR
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オートホワイトバランス(絶対・自然)

オートホワイトバランス(絶対・自然)

2種類のオートAWBのテイストを搭載しています。光源色による色かぶりをできるだけで解消する「Auto(絶対)」と光源色の雰囲気を知覚的に再現する「Auto(自然)」からお選びいただくことができます。

オートホワイトバランス(絶対・自然)
上の写真は電球光下で撮影されたものを「Auto(絶対)」と「Auto(自然)」でそれぞれ現像したものです。
「Auto(絶対)」が光源の色味を完全に補正するのに対して、「Auto(自然)」は人間が様々な光源下で色順応(目が慣れた)した時の色調を知覚的に残すAWBとなっています。被写体本来の色を重視するのか、またはその場の雰囲気を重視するのかでこの2つから使い分けていただくと良いでしょう。
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黒レベルツール

黒レベルツール

逆光などの撮影条件やレンズフレア、遠景を撮影した際の水蒸気の影響などにより、実際に黒い(または暗い)はずのものがグレーに浮き、コントラストの低い写真になってしまうことがあります。この場合、黒レベルを適切に設定することでグレーの浮きを緩和させて黒を締めます。黒レベルツールはこの「黒レベル」をプレビュー画面上の指定した点や領域を任意の黒レベル値に調整するツールです。

SILKYPIX初期値では黒レベルツールで指定した部分のRGB値を完全な黒(R0,G0,B0)にする設定になっています。このツール初期値での目的と使い方は以下の通りです。

【目的】
階調のある「色としての黒」と光の影響を受けていない「完全な黒」を分離します。例えば車のタイヤや黒い紙などは光を反射して物として認識しています。そのため、同じ黒でも階調を持っています。一方、空間や被写体にある穴など環境光の影響を受けにくい部分では階調を持たない「空間としての黒」が存在します。黒レベルツールは後者の「完全な黒であるべき部分」を指定することで「色としての黒」と分離させることができます。

【使い方】
写真の中にある環境光に影響を受けていない空間、要するに「本来真っ黒であるべき部分」をスポイトで指定してください。ポイントは被写体にある黒い穴や空間を指定することです。

※黒レベルツールのRGB値は機能設定から変更することができます。カラーチャートをお持ちの方で黒のRGB値がわかっている場合にはそれに合わせるのも良いでしょう。

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自動レベル補正

自動レベル補正

写真のヒストグラムを自動で認識し、シャドー、ハイライトのレベル値を自動で設定する機能です。光線の状態が弱い(低コントラスト)時やRGBの階調を最大限使ったトーンを設定したい場合に便利な機能です。レベル補正が強くかかるとコントラストが高くなり彩度が上がって見える場合があります。その際には彩度スライダーで彩度を落としてください。

自動レベル補正
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彩度調整/プロファイル「忠実」「自然」設定

彩度調整/プロファイル「忠実」「自然」設定

プロファイルにより色の特性を選択していただくことができます。

「プロファイル」とは、色再現の特性を指します。DS6でご利用いただくことのできるプロファイルの種類は、「V4互換」、「自然」、「忠実」、「モノクロ」です。まず「プロファイル」の選択で色再現の方針を決定し、次に「色表現」でお好みのカラーイメージに写真を仕上げてみてはいかがでしょうか。
彩度調整/プロファイル「忠実」「自然」設定
「プロファイル」では、従来のモード(“V4互換”)に追加して“自然”“忠実色”“モノクロ”を新たに搭載しました。「色表現」との組み合わせにより、より多彩な色彩表現をご活用いただくことが可能です。

旧バージョンとの互換一覧

旧バージョンとの互換一覧

V4互換

旧バージョンのパラメータ情報がある場合に、その色作りを引き継ぐプロファイルとなります。色調を維持する場合にご使用ください。

自然

“自然”は、SILKYPIXの標準としている色づくりを行うプロファイルです。DSP6、DSP5では従来バージョンでの色再現方式から改良を行い、より人間の感覚に近い色再現と使いやすさの向上を実現しました。

自然

“忠実”は、新たに追加されたプロファイルです。あっさりとした階調性の高い色表現が特徴です。

モノクロ

モノクローム写真を作成する際に使用します。「色表現」でタイプの異なる2種類のモードを選択することができます。
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アンシャープマスク

アンシャープマスク

シャープは映像の輪郭を強調する機能です。シャープを適切にかけることで解像感は増していきます。SILKYPIX Developer Studio 6では異なるロジックを採用した3種類のシャープネスを搭載しています。

アンシャープマスク

上の画像は各シャープネスの特徴をわかりやすく再現するために、強めのシャープをかけています。

ノーマルシャープ

デモザイク(現像処理)やノイズ除去により喪失した解像感を補うのに適したシャープです。

ピュアディテール

ノーマルシャープと比較してシャープを強く適用したときの線や輪郭を細く表現しますので、緻細な構造部分にも積極的なシャープを適用したい場合などに適しています。

アンシャープマスク

「量」、「半径」、「しきい値」の設定により、細やかな調整が可能なシャープです。
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NR5搭載(ノイズ除去機能の向上)

NR5搭載(ノイズ除去機能の向上)
新開発のノイズリダクションアルゴリズム「NR5」を搭載しノイズリダクション時の画質が向上しました。

広域低周波色ノイズの緩和

超高ISO感度撮影時に色むらのようにみられるまだら模様の色ノイズを緩和させる事ができます。

広域低周波色ノイズの緩和
過去のバージョンとDS6の最適値での比較となります。
暗部に残留する広域な赤や青の色ノイズが減少しています。

輝度ノイズの緩和

ノイズ除去時、従来のものと比較し、高感度時に発生する画像のざらつき(輝度ノイズ)緩和の性能が向上しました。従来と同じノイズ量で比較した場合に写真がぼやけるという副作用が抑え込まれています。

輝度ノイズの緩和
過去のバージョンでは強いノイズレベル部分で除去しきれなかった輝度ノイズも、新開発の「NR5」を搭載したDS6ではそれらを除去する事ができます。詳細画像の下部については、モノクロ化し輝度ノイズレベルの違いを分かりやすくしたものとなります。

NR時の輪郭維持レベルの向上

ノイズ除去時、従来のものと比較した場合輪郭のにじみや波打ちを抑えています。そのため、NR時でも自然な仕上がりが可能となりました。

NR時の輪郭維持レベルの向上
過去のバージョンと比較して同じノイズの量で比較した際の解像感が向上しています。輪郭やディティールの再現性に違いが見られます。
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暗部ノイズ抑制の向上

暗部ノイズ抑制の向上
暗部の演算精度向上により、暗部で見られる青や赤の色づきを緩和することができます。

作例1:暗部の青かぶりを緩和した例(ブルーの暗部ノイズ)

超高ISO感度撮影時に色むらのようにみられるまだら模様の色ノイズを緩和させる事ができます。

作例1:暗部の青かぶりを緩和した例(ブルーの暗部ノイズ)
ホワイトバランス調整で電球による赤かぶりを補正した場合に、暗部では青く色かぶりしてしまう現象が起きます。完全な黒に近い暗部では、イメージセンサーに露光される光の情報量が少ないため、調整誤差が生じやすいのが原因です。
SILKYPIX DS6では暗部の演算精度を向上させたことにより、色かぶりを緩和することができます。

作例2:暗部の赤かぶりを緩和した例(レッドの暗部ノイズ)

作例2:暗部の赤かぶりを緩和した例(レッドの暗部ノイズ)
作例その1とは逆にホワイトバランス調整で青かぶりを補正した場合に、暗部では赤く色かぶりしてしまう現象が起きます。 この赤かぶりも当然緩和することができます。
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フリンジ除去

フリンジ除去

フリンジとは、高輝度(明るい)部分に隣接する低輝度(暗い)部分のエッジに本来存在しない紫や緑といった色づきがおこる現象を指します。SILKYPIX DS6ではノイズリダクションのタブページにフリンジ除去機能を搭載し、フリンジを除去することが可能となりました。

フリンジ除去
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日付焼き込み

日付焼き込み
現像(ファイル出力時)や印刷時に日付や画像を付加することができます。

現像時日付焼き込み

画像のプロパティ情報を自動で参照し、指定した「日付」「レンズ焦点距離」「レンズF値」「シャッタースピード」「ISO感度」「ファイル名」などの文字列を画像に焼き込んで出力することができます。

現像時日付焼き込み

現像時画像焼き込み

ユーザー任意の画像ファイル(JPEG,TIFF)を写真に焼き込んで出力することができます。写真展やブログでの作品発表時にご活用いただくことができるでしょう。

現像時画像焼き込み
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バッチ現像処理

バッチ現像処理
現像処理方法が増えました。
撮影枚数・RAWデータのサイズ・ご利用のパソコンなどユーザーの環境に合わせた現像処理方法を選択することができます。

バッチ現像

一括現像時、現像処理をジョブとして 登録し、別プロセスにすることで現像処理中でもパラメータの調整など継続して作業を行うことができるようになりました。

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