SILKYPIX Developer Studio Pro5 Beta
SILKYPIX WEB Site
HOME / 新機能紹介 / 黒レベルツール

黒レベルツール

黒レベルツール

逆光などの撮影条件やレンズフレア、遠景を撮影した際の水蒸気の影響などにより、実際に黒い(または暗い)はずのものがグレーに浮き、コントラストの低い写真になってしまうことがあります。
この場合、黒レベルを適切に設定することでグレーの浮きを緩和させて黒を締めます。黒レベルツールはこの「黒レベル」をプレビュー画面上の指定した点や領域を任意の黒レベル値に調整するツールです。

SILKYPIX初期値では黒レベルツールで指定した部分のRGB値を完全な黒(R0,G0,B0)にする設定になっています。このツール初期値での目的と使い方は以下の通りです。

【目的】
階調のある「色としての黒」と光の影響を受けていない「完全な黒」を分離します。
例えば車のタイヤや黒い紙などは光を反射して物として認識しています。そのため、同じ黒でも階調を持っています。
一方、空間や被写体にある穴など環境光を影響を受けにくい部分では階調を持たない「空間としての黒」が存在します。
黒レベルツールは後者の「完全な黒であるべき部分」を指定することで「色としての黒」と分離させることができます。

【使い方】
写真の中にある環境光に影響を受けていない空間、要するに「本来真っ黒であるべき部分」をスポイトで指定してください。
ポイントは被写体にある黒い穴や空間を指定することです。

※黒レベルツールのRGB値は機能設定から変更することができます。カラーチャートをお持ちの方で黒のRGB値がわかっている場合にはそれに合わせるのも良いでしょう。
黒レベルツール作例1
黒レベルツール作例1
全体的にねむい写真に感じるのは、黒に締まりがない為です。黒レベルツールで黒くしたい部分を指定することで、適切な黒レベルを自動で設定します。調整後は立体感が生まれ、航空機のフォルムをしっかり表現することができました。
黒が浮いてしまった例
黒が浮いてしまった例
ストロボを使用し、暗部まで被写体の階調を出そうとしたところ、暗部を起こしすぎ暗部が浮いてしまった例です。
そのため、ギターの木目の質感や塗装のグラデーションは弱く感じられます。
ギターストロボ光の影響を受けにくいギターの穴を黒レベルツールで指定することで、浮いてしまった暗部を締めることができます。

新機能紹介TOPへ戻る