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ノイズ処理の大幅な性能向上

ノイズ処理の大幅な性能向上 ノイズリダクションを改良したことにより、高ISO感度で撮影された写真でのノイズリダクション効果が向上しました。これにより、例えば次のように皆様の撮影の幅が拡がります。
ノイズ処理の大幅な性能向上
  • 高ISO感度による、夜間手持ち撮影。
  • 超望遠レンズ使用時の高ISO感度と高速シャッターによるカメラブレの軽減。
  • 高ISO感度と高速シャッターによる野鳥、舞台、スポーツ、モータースポーツ、鉄道写真など素早く動く被写体における被写体ブレ軽減。
  • 開放f値の暗いレンズの活用。
  • 画素ピッチの小さなセンサーを搭載しノイズに不利なデジタルカメラでの高感度撮影。
  • ストロボを使用せず、その場の照明や雰囲気を優先させた室内や夜の写真。
Ver.5.0.1.16から、ノイズリダクションを新型のアルゴリズム(NR3)に変更したことにより、ノイズリダクションの効果向上と副作用の抑制が実現しました。
  • 「偽色抑制」ではNR後の色にじみや色漏れを抑えています。
  • 「ノイズ除去」ではNR後の輪郭を自然に再現できるようになりました。
新ノイズリダクション「NR3」の偽色抑制
「NR3」の偽色抑制:作例その1
新ノイズリダクション「NR3」の偽色抑制
被写体の質感を最大限引き出すためには手振れは厳禁です。この写真ではISO感度を上げて手振れを抑えています。そのため色ノイズが多く出てしまっています。
「NR3」の偽色抑制:作例その1
「NR3」の偽色抑制:作例その2
新ノイズリダクション「NR3」の偽色抑制
色相が異なる色の境界では偽色抑制の副作用として輪郭がぼやけてしまういわゆる「色漏れ」が発生します。また偽色抑制を強く適用した場合には、鮮やかな色の彩度が低下するという副作用もあります。NR3ではこの2つを最大限抑え込んでいます。
「NR3」の偽色抑制:作例その2
新ノイズリダクション「NR3」のノイズ除去
「NR3」のノイズ除去:作例その1
新ノイズリダクション「NR3」のノイズ除去
超高感度撮影のできるデジカメの出現により、NR1のノイズ除去では効果が弱く粒状感を除去できないケースがありました。また、先日まで公開していたNR2では粒状感は除去できるものの輪郭が不自然になってしまう、また線が太くなってしまうなどの副作用が大きく出てしまっていました。 NR3では強いノイズ除去機能と解像感の維持を従来より高いレベルで両立しています。
「NR3」のノイズ除去:作例その1
高感度撮影や長時間露光撮影を行った際に発生する赤や緑のノイズを色ノイズまたは偽色と呼びます。
SILKYPIX DSP5では新設計の偽色判別ロジックによりノイズ検知の性能が向上しました。
超高感度で撮影された写真であっても解像度の喪失を抑えながらノイズの少ない結果を得ることができます。
その結果、従来ノイズが多くて諦めていた撮影方法を実現できる可能性も拡がります。
作例1:動体撮影時のノンストロボ超高感度撮影
作例1:動体撮影時のノンストロボ超高感度撮影
この写真はストロボを使わずにその場の照明だけで撮影されたものです。
被写体の動きを完全に止めるためには、高いISO感度を使った高速シャッターが必要となります。
当然色ノイズも多くなりますが、SILKYPIX DSP5でRAW現像時に色ノイズを抑制することで自然光を活かした夜間動体撮影の可能性も拡がります。
暗部の演算精度向上により、暗部で見られる青や赤の色づきを緩和することができます。
作例1:暗部の青かぶりを緩和した例(ブルーの暗部ノイズ)
作例1:暗部の青かぶりを緩和した例(ブルーの暗部ノイズ)
ホワイトバランス調整で電球による赤かぶりを補正した場合に、暗部では青く色かぶりしてしまう現象が起きます。完全な黒に近い暗部では、イメージセンサーに露光される光の情報量が少ないため、調整誤差が生じやすいのが原因です。
SILKYPIX DSP5では暗部の演算精度を向上させたことにより、色かぶりを緩和することができます。
作例2:暗部の赤かぶりを緩和した例(レッドの暗部ノイズ)
作例2:暗部の赤かぶりを緩和した例(レッドの暗部ノイズ)
作例その1とは逆にホワイトバランス調整で青かぶりを補正した場合に、暗部では赤く色かぶりしてしまう現象が起きます。
この赤かぶりも当然緩和することができます。
低周波ノイズを抑制した後などにザラザラ感が残る場合があります。これを輝度ノイズと呼びます。
SILKYPIX DSP5では以下の2つの項目に対して輝度ノイズに対するノイズリダクション効果を向上させています。
・ノイズ除去時の解像度低下を軽減することができます。
・超高感度撮影の対応としてノイズ除去効果を強く適用できるようになりました。
作例1:輝度ノイズ除去と肌の質感表現を両立して仕上げた例
作例1:輝度ノイズ除去と肌の質感表現を両立して仕上げた例
画面で効果を確認しながら輝度ノイズ除去を適切な値で適用することで、質感を維持しつつノイズを軽減することができます。 子供や女性の繊細な肌の質感を見せたい場合は、ノイズ除去を必要最小限で掛けてみてはいかがでしょうか。
作例2:輝度ノイズ除去を優先して仕上げた例
作例2:輝度ノイズ除去を優先して仕上げた例
人物の顔など、広い面を持つ被写体では輝度ノイズによるザラザラ感により、濁って見えてしまうことがあります。この例では少し解像感を犠牲にしノイズ除去効果を優先させています。
この被写体のように、ライブやパフォーマンスなどその場の臨場感を出したい時にも高感度撮影は効果的です。

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