まずは画像全体のピントや色をチェックしましょう。この写真の撮影時設定ではWB(ホワイトバランス)がすこしずれて赤かぶりしています。

WB(ホワイトバランス)のプリセットから「オート」を選択し試してみました。ほぼイメージに近いWBを得ることができました。

桜の幹の立体感を出すようにコントラストを強めに設定しました。また、桜の花がべったりとしないようにコントラスト中心を強めに設定し 花びらの輝きを強調しました。

カラータブから「カラーモード」を「記憶色１」に設定しました。「記憶色１」は人間が感覚的にこうあって欲しいと思う色を鮮やかに強調 してくれるモードです。銀塩で例えるならばネイチャーフォト用のフィルムと同じ感覚でお使いください。今回は桜の花を強調させるために このモードを選択しました。さらに色の浮きを抑える為に「彩度」を弱めに設定しました。

プレビュー画面を100%表示にし、シャープの設定を行いました。適正なシャープの量は撮影された画の細かさやノイズの量によって異なりますが、 今回の作例では非常に細かいディティールを持った被写体なので、線が細く再現される「ピュアディティール」を選択し、木の幹や桜の花びらの ディティールを見ながら調節しました。NRは今回あまり発生していなかったので初期設定のままにしました。

空の色が少し赤いと感じたのでファインカラーコントローラで水色寄りに調節しました。さらに青の彩度を下げる事で桜と空の距離感 を強調しました。