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■コラム
■菊地洋子 還暦写真展, ■インタビュー

インタビュー

菊地夫妻
 今回、菊地様ご夫妻に、展示会やデイジーズームプリント2などについてのお話を頂きました。
 お忙しい中で、ご主人様のオフィスにてお話を頂き、ありがとうございました。

平成13年2月 東京 渋谷
聞き手:市川ソフトラボラトリー



−仲間達に感謝の気持ちを贈りたい…


−写真展は大成功でしたね。

「10月の24日から29日までの6日間で、600名近くの方にお越しいただきました。」

 茅ヶ崎市民ギャラリーで開かれた写真展には多くの方が来場された。

「普段は横に看板を掲げるようなのですが、縦のほうがよく見えると思い、そう置かせてもらったんです。」

 市民ギャラリーの入り口は歩道橋の先にあった。
 その真正面に見える写真展の案内の文字、そしてガラス越しに見える引き伸ばされた「キリマンジャロ頂上付近の氷河」の写真は、きっと道を行く誰の目にも飛び込んだだろう。
茅ヶ崎市民ギャラリー入り口

場内スナップ

−以前にもこのような展示会を?

「いえ、今回が初めてです。還暦記念の写真展ですが、家族や登山・マラソン仲間達に感謝の気持ちを贈りたいという気持ちがあり、今までの集大成の形で開催しました。」

 こうした多くの仲間達に支えられ、写真展は開催された。
 その中でも一番の支援者は、やはりご主人だったそうである。



−ズームプリントには驚きましたね。

 写真の引き伸ばしと、パネル作成は、ご主人の孝之さんが担当されました。
 最初、サービスサイズでプリントされた写真を見た時は、迫力に欠けていて、引き伸ばしてもどうか?という疑問を持たれていたそうだ。しかし、実際拡大してみると思わぬ迫力が出てきたそうである。



−デイジーズームプリントを選択された決め手は何だったのでしょうか?

「色々なソフトを検討しましたが、丁度デイジーズームプリント2が発売になり、もしかすると…という期待も込めて選びました。」

 孝之さんは、今は違うお仕事をされているが、以前は気象衛星の画像処理などをされていた。また、専門学校では画像関係の講師を務められたという、こういった画像処理に関してはプロフェッショナルの方だ。
孝之さん


マサイ

−使われてみたご感想は?

「Real Zoom Technologyには驚きましたね。ここまで拡大しても写真に違和感が出ないのは凄いと思います。普通、単純に画像を拡大すると、解像度が低下し、ジャギが発生して線が滑らかでなくなったり、ピンぼけたような絵になってしまいますが、ズームプリントではそれがありませんね。」

 引き伸ばしたマサイの写真には、サービスサイズの写真では気付かないものまで大きくなっており、違う意味での驚きもあったそうだ。

「この黒いの…最初は判らなかったのですが、元の写真を調べてみたところ、実は、はるか後方の空を飛んでる鳥だったんですよね。拡大して初めて判りました。」


引き伸ばされたパネルと通常のパネル

−パネルの制作はどのようにされたのでしょうか?

「まず写真をスキャナで取り込み(720dpi)ました。色補正は特に行っていませんが、普通紙に確認用の試し印刷をし、シャープネスの調整を何度か試し、最後にPHOTO紙へ印刷しました。」

 この確認用印刷で同じ写真を2回出力されている。昼間はお仕事をされているため、作業は帰宅後となっていた。
「会場設置時にパネルに貼り付けていったのですが、印刷した32枚が綺麗に合わさるかが最初は不安でしたね。しかし、その心配は不要でした。綺麗にピタリと合わさりましたよ。」


−こんな機能があれば…など、何かお感じになられたところはありましたか?

「印刷後、裁断してパネルに貼り付けましたが、切ってる内に(合わせる両方を切り落としてしますと)目安となるトンボが判らなくなる事はありましたが、これは普通の印刷でも同じですね。他にはとくに感じませんでした。十分だと思います。」



−実は普通のコンパクトカメラなんですよ。

 展示されていた写真の構図や色合い…それは山の写真集などを見ているような美しさがあった。
 一体どんなカメラで撮影されたのか?どの位カメラを使いこなされているのかが気になり、洋子さんに質問をしてみた。


−どのようなカメラで撮影されたのでしょうか?

 「展示会場でも「おカメラは?」とよく聞かれましたが、実は「おカメラ」なんてものではなくて、ごく普通のコンパクトカメラなんですよ。」

 そう言いながらバッグの中から取り出されたカメラは、ピント合わせもいらない、全自動のコンパクトカメラ(PENTAX ESPIO115)だった。

 他にも大型のカメラは登山の際に持ってはおられたそうだが、

 「山の上だと空気が薄いので、細かい調整は出来ないでしょう?これならそのまま撮れますからね。」

 そんな状況で撮られた「キリマンジャロ頂上へ」、空の青と地面の茶が重なる絵は狙ってもなかなか撮れないだろう。
キリマンジャロ頂上へ

キリマンジャロ頂上付近の氷河


洋子さんとマサイ

−「マサイ」も素晴らしいですね。このシャッターチャンスはなかなか無いでしょう?

「この写真は、歓迎の踊りの直後なんです。丁度マサイの女性達が正面を向いていた時でしたからね。でも撮った後、装飾品やおみやげものを売りに来られちゃったんですよ(笑)。」

 写真展の会場では、この「マサイ」のパネルと並んで写真を撮る来場者も多かったそうだ。



−写真撮影については何か特別な事を?

 「特に写真が趣味という訳ではなくて、全くの素人ですよ。油絵はやっていましたが…」

 洋子さんの撮影は、何か凝ろうとか、展示会用に…という意識はなく、風景を記念に残しておきたいという自然な気持ちでシャッターを切られている。
 パノラマ撮影で、カメラを縦に持ち、縦長の写真を撮るなんて…とは、ご主人の談。ご本人は、この風景を収めるにはこれで撮れば全部入る…そうやってカメラを使われていたのだ。

 「構図のお話は、来ていただいたどなたかも感想を寄せられてましたね…」

 そう言って見せて頂いた会場でのお客さまの感想を記したノートには、自然に伸び伸びとした所に好感を持った…というような感想や感動が多く記されていた。
洋子さん



−来年はチベットの方へ…

洋子さんと仲間のみなさん

「来年はチベットの方へ行こうと計画しています。デイジーズームプリント2を使って、また展示会をやってみたいですね。その時は、ぜひ見に来てくださいね。」

 そう話される洋子さんは、今から待ち遠しいという感じだ。

「チベットでは、今まで通りの撮影の仕方と、展示を意識した撮影の2通りを試してみたいとも思っています。どの位違いがあるのかも知りたいですしね。」
 洋子さんの挑戦はこれからも続く。




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