はじめに
デジタル一眼レフで撮影を楽しんでいる皆さん。これからディープな世界にご案内いたします。
デジタル一眼レフでMFレンズを使用する場合には注意が必要で、使用できないレンズとカメラボディの組み合わせで無理矢理使用すると、レンズの後玉を傷つけたり、カメラボディを傷つけたりする可能性があります。最悪、装着した状態からレンズをはずせなくなってしまう場合もあります。
どのカメラボディでどのレンズが使用可能かは広く情報を収集して判断し、自己責任のもとでご使用ください。 1.デジタル一眼レフでマニュアル・フォーカス(MF)レンズを使おう!
デジタル一眼レフでMFレンズを使用するためには、装着のためのノウハウや撮影のための作法があって、簡単には使えない場合が多くあります。これからMFレンズをデジタル一眼レフで使用するためのノウハウなどをご紹介していきますが、まず最初に「百聞は一見にしかず」ですので、実際の活用例を見ていただきましょう。M42マウントのMFレンズを各社のデジタル一眼レフに装着してみました。 1つの同じレンズが、これだけの異なるマウントのカメラで使用できるなんてすごいことだと思いませんか? カメラ: PENTAX SP (M42マウント)
1964年7月に発売された、量産された一眼レフとしては世界初と言っても過言ではない名機です。もちろんフィルムの一眼レフカメラです。 ピント合わせは絞り開放で行い、シャッター・レリーズにより自動的に絞り込まれますが、開放測光は出来ず、絞込み測光した結果の絞り値をプリセットしておきます。 カメラ: PENTAX K100D (ペンタックスKマウント)
PENTAXのレンズですから、まずはPENTAXのデジタル一眼レフに着けなくては失礼ですよね! K100Dはコンパクトなデジタル一眼レフですので、小さな標準レンズであるSMC TAKUMAR 1:1.4/50はなかなかお似合いです。 ここでは、PENTAX純正のマウントアダプターK(M42-PKアダプタ)を使用しています。 PENTAXのデジタル一眼レフでは、MFレンズを使用する場合に絞込み測光する方法が特殊で、Avモード(絞り優先AE)は使えません。 このような、デジタル一眼レフでMFレンズを使うための作法などについても順次紹介していきます。 MFレンズでも手ブレ補正はちゃんと働きますよ。 カメラ: Canon EOS 20D (キヤノンEOSマウント)
Canonのデジタル一眼レフは、MFレンズを着けて遊ぶのには最も適したマウントを備えています。 Canonのデジタル一眼レフでは、MFレンズはAvモード(露出優先AE)もしくはMモード(マニュアル)で使用します。 露出優先AEによる絞込み測光が可能ですので、特別な作法はなく普通に使用することができます。 カメラ: Nikon D200 (ニコンFマウント)
Nikonのデジタル一眼レフには、基本的にはNikon FマウントのAi対応MFレンズ以外は装着できません。 このサンプルではM42マウントのレンズを装着していますが、フランジバックの関係で無限遠をだすことができず、近接撮影専用となります。 このように、フランジバックが合わない状態で使用することの可能なレンズには制限があります。 おおむね50mm以上の標準〜望遠レンズで、レンズの全群が同時に繰り出すタイプのレンズのみ、近接撮影を条件に使用することが可能です。 カメラ: KONICA MINOLTA α7 (ソニーαマウント)
MINOLTA→KONICA MINOLTA→Sonyとなってαマウントは継承されていますね。αマウントにはαマウント以外のレンズは基本的にこのM42のレンズのみが装着可能です。
ここではRAYQUAL製のM42-MAアダプタを使用しています。 カメラ: OLYMPUS E-410 (フォーサーズ・マウント)
フォーサーズ・マウントには、主要なほとんどのレンズがマウントアダプタを使用して装着可能です。 フォーサーズ・システムにはOLYMPUS、Panasonic、そしてLeica製のデジタル一眼レフがあります。 Olympus製の一眼レフはどれもAvモード(絞り優先AE)が使用可能ですが、フォーカスエイドは機能しないようです。 Panasonic製のDMC-L10はフォーカスエイドも機能しますし、バリアングルな液晶モニタでライブビューできますので、MFレンズで遊ぶのに適しているかもしれません。 MFレンズ遊びをはじめるにあたって
MFレンズ遊びはカメラ道楽の中でもかなりディープな世界です。 MFレンズ遊びは比較的古い中古のレンズが対象となることから、最初は比較的安価に始められます。しかしながら、はまっていくと際限がありません。デジタル一眼レフに装着可能なAFレンズであれば、その数には限りがありますが、昔のMFレンズは無限とも言えるくらい膨大な種類があります。 私のカメラ仲間の方々のコレクションのごくごく一部のご紹介します。いったいいくつあるんでしょうかね?(^^;;; |