「2.露出補正を行う」で明るさの変更をしただけだと、手前の雪がまだ暗く白さが表現できていません。しかし、これ以上露出をあげると日差しの階調がなくなってしまうのでそれもできません。
そこで、「トーンカーブ」を使用し、中間調の明るさを調節することで手前の雪を明るくし白さを表現します。
トーンカーブでは明るさのカーブを設定することで特定の明るさに対する明暗を変化させることができます。
ここでは一番明るい部分のトーンはできるだけ変化させずに、手前の雪の部分の明るさを持ち上げました。ここで気をつけたことは、明るくする際に全体的に明るくなりすぎていないか、雪の
影の部分とのコントラストがしっかり出ているかということです。ですので、暗い部分(シャドー部)もできるだけ変化させないようにしました。最後に画面全体をチェックし、階段状のシマ模様
などが出ていないかを確認してください。
ノイズは出ていないか、シャープネスは適切か(強すぎて硬くなっていないか、または弱すぎてボヤけていないか)を確認し完成です。