1.注目されている鉄道写真
ここ最近テレビなどのメディアでもよく取り上げられるようになった鉄道関係の記事。大宮に鉄道博物館ができたりN700系新幹線がデビューしたりと
話題も絶えません。鉄道写真も徐々に注目されてきていますがそれはなぜでしょうか。SILKYPIX鉄道写真掲示板を運用していて感じたことなども織り交ぜながらご紹介していきたいと思います。
2.鉄道をとりまく環境の変化
都市部では鉄道は人々の足として発達してきています。東京都心部では鉄道を利用すれば大抵の所に行ける程網の目のように張り巡らされています。
日本の鉄道は時間も正確で渋滞とも無縁なので仕事や重要な待ち合わせなどでは大活躍しているのではないでしょうか? また、工場地帯では陸運として貨物専用路線などの運行をよく見かけます。 当然雨の日も、強風の日もできる限り運行していますので車体の老朽化は否定できません。 また、安全面、環境面でもより良いものを求める声が高まってきています。 それに伴い新型車輌に更新されるのですが、車輌はステンレス化、共通化への道を辿ることになりそうです。 以前あったような総塗りの「黄色い電車」などの表現があてはまらなくなってきているだけではなく、街の風景 としての特徴もスポイルされ気味になってきているのではないかと感じています。 3.車輌が変わると風景が変わる
駅の周りには街が発展します。その中心には車輌がいつもあるのですが、そのデザインが変わっただけでその町の景色が変わることとなります。
写真は御茶ノ水駅ですが、中央線と言えば以前からお馴染みのオレンジ総塗りのものから、最近では「E233系」と呼ばれるステンレスにオレンジのラインのものが増えてきています。 こうした変化は良いのですが、上で述べたように車輌の共通化から路線ごとの特徴がほとんど無く帯の色だけで識別させるようになって来ていて特徴の少ないものになってきています。 当然、鉄道ファンからは総塗り車輌の更新を惜しむ声が聞かれますし、私もそう思います。しかし、時代の流れには逆らうことができないのも皆様知っているはずです。 そうした時代の流れを私達写真愛好家としては、その車輌が走っていた町並みや時代背景などと共に写真に収めておくことしかできないのですね。 今後の鉄道写真は「車輌+何か」がもっと重要な要素として必要なのかも知れませんね。 |
4.車輌の歴史を追うと
更新で新しくなっていく車輌ですが、一方でその古い車輌を受け入れる路線もあります。写真の総武流山電鉄では西武電鉄から車輌を譲り受け運行しています。
こうした全く別の所で第二の人生を歩み始めている車輌もあるのでそれを見つけるのも面白いかもしれません。もしかしたら、かつてあなたが通勤で使っていた車輌がまだ
どこかで運行されているかもしれません。
5.鉄道の歴史と共に
ローカル線では50年近く運行を続けている車輌があります。皆様の中にはもしかしたら同級生な車輌もあるのではないかと思います。
人間でも、長く勤め上げてきた方々はとても尊敬しますし、威厳や風格などを強く感じます。車輌においても同じように、地域に密着して働いてきた、機械であることを超えた何か 「あたたかさ」みたいなものを感じることがあります。ローカル線の魅力と言うのはそういうところにあるのかも知れません。 参考:SILKYPIX鉄道掲示板 車輌の歴史年表 6.鉄道写真の魅力
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