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9.1.1 ファイル種別の設定
本ソフトウェアでの現像結果を劣化させたくない場合や、さらにフォトレタッチソフトでの加工を行う場合には、非圧縮形式の TIFF をお勧めします。 フォトレタッチソフトでの加工を行う場合には、階調性の高い16ビットでの保存が有利です。 保存ファイルサイズを小さくしたい場合には、JPEG での保存が適していますが、映像の劣化が発生しますので、用途に応じて適切な圧縮率を設定してください。 また、Exif 情報と言われる情報を出力ファイルに埋め込むことができます。詳しくは、「13.2 Exif 情報について」をご参照ください。 (1) 非圧縮形式
RGB Exif-TIFF (8Bit)
EXIF 情報を含めることも可能です。この場合、[Exif-IFDを含めるチェックボックス]をチェックしてください。 ※ここで、16Bit Exif-TIFF としていないのは、Exif 規格では 16 ビットでの保存が規定されていないためです。
品質係数は、小さいほどファイルサイズが小さく、大きいほどファイルサイズが大きくなります。 また、品質係数は大きいほど画質劣化は少なくなります。 Exif-JPEG (YCC422)
最も一般的な形式ですが、色情報が2画素に対して1画素分しか記録されないため圧縮率は高くなりますが、微細部分で色の分離が低下します。
422 形式よりも、さらに色情報が間引かれており、画質劣化は大きくなりますが、ファイルサイズは小さい形式です。
EXIF 情報を含めることも可能です。この場合、[Exif-IFDを含めるチェックボックス]をチェックしてください。 ※Exif規格では、444 サンプル形式が規定されていないため、このような表現となっています。
DPI で解像度情報を設定してください。 「回転情報をタグに出力しない」をチェックすると、回転情報をEXIFタグに出力しません。 ※この解像度設定を大きくしたからといって、出力される映像の分解能が変化する訳ではありません。映像を表示または印刷する際に実際の寸法に換算するための尺度が変化します。 また、解像度情報に対応していないソフトウェアの場合、この設定は意味を持ちません。よく分からない場合には、この設定はデフォルトのままでお使いください。
回転させない場合には、映像本体が回転せずにファイルに出力されます。(入力ファイルに記録されていたのと同じ向きで出力ファイルが生成されます。) 「回転情報をタグに出力しない」がチェックされていない場合では、回転情報をファイルに書き込みます。(回転情報に対応しているツールでは回転されて表示されます)
お使いになっているフォトレタッチソフトが、カラーマネジメント対応ソフトで埋め込みプロファイルに対応している場合には、色空間情報を正確に受け渡すことができます。
9.2.1 カラーマネージメント
[カラーマネージメントを有効にする]チェックボックスをチェックすると、モニタープロファイルとしてモニターに関連付けられているプロファイルが使用されて表示されます。 カラーマネジメントを有効にすると、 adobeRGB の JPEG/TIFF ファイルや、色空間を「adobeRGB」に設定してプレビューする場合に正しい色を表示できるようになります。 また、sRGB でのみ使用する場合でもカラーマッチングユーティリティ等を使用して、モニタの色を測色してモニタプロファイルを作り、本ソフトウエアに設定することで、正しい色を表示することができます。 正しい色が表示されていないと、正しい色の調整ができません。カラーマネジメント機能をご使用になることをお勧めします。 モニタのメーカーによっては、モニタ用のプロファイルを配布している場合があります。メーカーのホームページ等で確認してみましょう。 9.2.1.1 モニタプロファイルの設定
(1) OSに標準設定されたモニタプロファイルを使用します。OSにモニタプロファイルを指定する方法についてはご使用のOSの取扱説明書をご参照ください。 (2) モニタ用プロファイル(ICC/ICMファイル)をファイルから選択します。モニタ用のXYZ-RGB形式のプロファイルを指定してください。 他のソフトウェアにはソフトウェア内で直に使用するモニタプロファイルを指定する形式のものがございます。その場合に指定されたモニタプロファイルが異なる場合がありますのでご注意ください。
使いやすい方を選択してご使用ください。
9.3.1 JPEG/TIFF/DNG 回転時の回転情報の保存
●付帯情報ファイルに保存(原画ファイルを変更しません)
原画ファイル内部の回転情報を書き換えるため、本ソフト以外のソフト(※)でも回転情報を認識させることができるようになります。 ただし、ファイルに回転情報が入っていない場合には、ファイル回転情報を書き換えることができませんので、付帯情報ファイル(.spj .spt または、.spd)に記録されます。
ここで言う輝度レベルとは、クリックした点のリニア(光のエネルギー)レベルでの値です。 つまり、調子表現やガンマ、トーンカーブが施される前の値です。 従って、50%と設定してもその点のピクセル値が 127 になるわけではなく、通常の調子表現やトーンの設定においてディスプレイ上に表示される輝度レベルとなります。 ここでの設定値は、RAW データ上での感光レベルと考えることができます。 例えば、設定値を18%として18%グレイカード部分を指定して露出補正ツールを使えば、RAW データ上での感光レベルを18%として再現する露出補正値が得られます。 これは、露出計を利用して露出を決定した場合と、ほぼ同様の結果となります。 グレイカードを使わない場合でも、例えば、白紙の反射率は80〜90%程度ですから、このツールの設定値を90%として白紙や、写真内で最も明るい部分を指定すれば、簡単に露出を一定のレベルに調整することができます。 この手法は、同一のものを複数コマ撮影した場合に、同じ場所が一定の明るさに再現されるようにしたい場合などに応用できます。
最終出力画のピクセル最大値に対する比率で設定します。
最終出力画のピクセル最大値に対する比率で設定します。
この設定がチェックされていない場合は、アプリケーションを終了したり、新しいファイルやフォルダを選択した場合に、それまで変更した現像パラメータや回転情報は失われてしまいます。 この設定がチェックされている場合に、RAW画像のあるフォルダに spd, spj, spt, spi などのSILKYPIX用のデータファイルが自動的に作成されます。 チェックされていない場合や書込み禁止メディアの場合はこれらのファイルは作成されません。
この設定がチェックされていない場合は、JPEG/TIFFも対象となり、RAW/JPEG/TIFFが表示されます。 この設定がチェックされている場合は、RAWだけが対象となり、RAWだけが表示されます。 ※EOS-1D および EOS-1Ds のRAWデータの拡張子は"TIF"であるため、この設定をチェックした場合にはこれらのRAWデータの取り扱いもできなくなります。
チェックされている場合はダブルクリックでそのフォルダを選択して決定したものとして動作します。 チェックされていない場合はダブルクリックでそのフォルダを開閉します。 フォルダの開閉とはそのフォルダ内にあるサブフォルダを表示したり非表示にしたりすることです。
この項目をチェックすると、これらのツールで色を指定しても操作モードが変更されず、続けて同じ処理を行うことができるようになります。 また、これらの操作モードの場合にシフト・キーを押しながら色の指定を行いますと、ワンショットと連続操作が設定とは逆に動作をします。
この設定がチェックされていない場合は、ファイルを削除するときに確認します。 この設定がチェックされている場合は、確認せずにファイルを削除します。
プレビュー画面で2枚の画像を切り替えながら細部のチェックなどを行う場合に有効です。 この設定を施すと、キャッシュのためにメモリの消費量が増加するため、搭載メモリ量が少ないPC環境の場合はチェックを外して下さい。 ・前後のコマのみをキャッシュ
これにより、プレビュー画面で2枚の画像を切り替えながら細部の差異などのチェックを快適に行うことができます。
プレビューモードでの前後コマ送りで高速にコマを切り替えることができます。 ピクセル等倍で前後に送って見比べることで、連写コマのピント確認やブレ確認が容易になります。 また、現像パラメータの一時登録の際に、同時に現像結果もキャッシュします。一時登録したパラメータを切り替えて見比べる際に高速にプレビュー切り替えができ、現像パラメータの追い込みがより容易になります。
OSの仮想記憶ファイルがあるドライブと物理的に異なるドライブのフォルダを指定することで、パフォーマンスが向上することがあります。指定する場合には、できるだけ高速で空き容量の十分にあるドライブを指定してください。
お客様の判断で設定の変更を行うと、プログラムが正常に動作しなかったり、パフォーマンスが著しく低下する恐れがありますのでご注意ください。 9.4.1 Windows版のトラブルシューティング設定
その結果、現像処理中はマイクロプロセッサに大きな負荷をかけるSILKYPIX®は、同時に起動している他のアプリケーションの動作を著しく低下させる場合があります。 また、マイクロプロセッサへの高い負荷のために、プロセッサの温度上昇によって温度警告が発生したり、動作不安定・再起動するなどのハードウェアの問題による動作障害が報告されています。 このような問題を回避するためにプロセッサの使用率を制限し、温度上昇を抑えるための設定です。 なお、温度上昇を抑えるさらに強力な設定を行うには、次項「9.4.1.4 現像処理をゆっくり行う」もご参照ください。 また、一括現像時に他のプログラムを快適に使用するには、「5.2.5 低プライオリティ現像」もご参照ください。
この設定を行うと、プレビューやサムネイル生成、1コマ現像、一括現像などすべての現像処理がゆっくりと行われるようになります。 CPUを休ませながらゆっくりと処理を行うことで、CPUの発熱を抑えます。 現像処理中や、現像パラメータを変更している最中に暴走する場合には、この設定を有効にしてください。 この設定を有効にて暴走しなくなる。もしくは暴走するまでの時間が延長される場合にはパソコンの熱対策に問題があります。 そのままご使用になると、熱暴走によりハードディスクのデータが破壊されるなどの障害を引き起こす恐れがあります。 [---> 熱暴走について] この障害が発生した場合には、本ソフトウエアの使用を中止し、以下のような対策を行なってください。 本「ゆっくりモード」は、あくまでもトラブル発見用です。この「ゆっくりモード」で安定して動作するからといって、そのままご使用になるのは危険です。 熱暴走の場合は、プログラムが例外を起こして終了するのとは異なり、ハードディスク内のデータが破壊される可能性が高くなります。 最悪の場合は、OSそのものが起動しなくなり、すべてのデータを失うことにもなりかねませんので、くれぐれも「ゆっくりモード」で使い続けることは避けてください。 1.パソコンのファンなどに障害物がないか。
室温が高い場合には、エアコンの近くに設置するなど、パソコンの放熱に気を配ってください。
だからといって、それに耐えられないようであるならパソコン側に問題があります。 適切な設置条件であっても熱暴走が発生する場合には、パソコンの熱対策が不完全である可能性があります。 熱暴走である旨を伝えて、パソコンメーカーに相談してみましょう。 BIOS の初期化やアップデートを薦められる場合もあります。メーカーの指示に従って対策してください。
パソコン本体を開けて、扇風機の風を当てるなどの対策も効果があります。
この設定を施すと、サイズ修正時にはフレームのみの描画を行い、リサイズが確定した時点でウィンドウ内を描画します。
その結果、現像処理中はマイクロプロセッサに大きな負荷をかけるSILKYPIX®は、同時に起動している他のアプリケーションの動作を著しく低下させる場合があります。 現像処理中の他アプリケーション動作の処理速度低下を軽減したい場合や、現像処理で何らかのエラーが発生する問題を回避するための設定です。
この機能により、複数のパラメータを比較しながら操作したり、画面全体に写真を配置し確認したりするなど、より快適に作業を行うことができます。 【使用方法】
2.メニューバーの[オプション]-[表示設定]を選択し、「パラメータ・コントロールをフローティングウィンドウにする」を選択することでパラメータ・コントロール全体を「現像パラメータ」ダイアログとして表示することができます。 3.トーンカーブ、ヒストグラムなどの各種パラメータダイアログのテキストメニュー上で右クリックし表示されるコンテキストメニュー(図2)より「コントロールボックス」へ配置するを選択することで、パラメータ・コントロールの内側に各種コントロールを配置することができます。画面サイズが十分でないと、この項目は使用できません。
・機能にキーを割り当てる
右の「選択した機能へのキーの割り当て」リストで設定したいキーを選択してください。 「適用」ボタンを押すと、選択した機能にキーが割り当てられます。
「初期化」ボタンを押して、「適用」ボタンを押すと、選択した機能のキーがデフォルト(初期状態)に戻ります。
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